こんにちは、私は次期空力設計の山中泰貴です。今回のブログは、新歓の時期も近いので、私が飛行機に興味を持ったきっかけを紹介したいと思います。
実は私が小学生のころは飛行機ではなく宇宙開発に興味を持っていました(これのきっかけは覚えていません)。
私が小学生の頃のJAXAと言えば小惑星探査機「はやぶさ」で、珍しく日本中が宇宙開発に関心があった時期でした。何故はやぶさが印象に残っているのかと言えば、それはトラブルが連発したことにより衛星の中身に関するニュースが多かったからだと思います。イオンエンジン中和器、化学推進エンジンやその配管、リアクションホイールやサンプラホーンなどを説明するJAXAの人を見て、将来自分も管制室のモニターをカチャカチャしたいなと思っていました。
しかし、それ以来私は宇宙開発の“中身”に触れている本に出会うことがなく、次に中一の頃に偶然読んだのが零式艦上戦闘機の開発記でした。通称ゼロ戦は堀越次郎という設計者が開発したもので、有名なところでは映画「風立ちぬ」の主人公です。ゼロ戦はここで説明するまでもなく超有名な傑作機で、開発記の中で語られる数々の堀越二郎の英断(全金属、単葉、ジュラルミン、引き込み脚、操縦索etc)は私に「飛行機を設計するのは楽しそうだな」と思わせてくれました。それからは飛行機マニアになり、よく紙飛行機を作っていました(紙飛行機を教室や校庭で飛ばしていたので、学校では悪目立ちしていましたが)。
飛行機の本といえば、私が今もよく読んでいるのは「世界の傑作機」というシリーズです。この本はとにかく記述が細かくて、色々な飛行機に施されている工夫や新しいアイディア等が詳しく書かれています(技術本ほど難しくないのも嬉しいポイントです)。飛行機マニアとしては中・上級編ですが、本当に面白いので飛行機のディープな部分が知りたい人にはおすすめです。ちなみに私はゼロ戦、紫電、F-4、Mig-25の特集を買いました。立ち読みでは色々読んだので、何を読んだかは忘れちゃいました。雑誌系では、一時期クルマにハマっていた時期もあったので、「モーターファン」もよく読んでいました。クルマはエンジン、ミッション、ブレーキにシャシーなど、意外にも飛行機より話が細かくてとても面白かったです。沢山稼げたらクルマを買って色々いじってみたいですね。
そんな私がWASAに入った理由は言うまでもないでしょう、おかげ様で頭の中は飛行機でいっぱいの大学生活を送っています。しかしWASA鳥人間の人は意外にも飛行機オタクが少なく(新歓では「飛行機に詳しくなくても入れる」などと抜かしておりますが)個人的にはもっと飛行機好きが集まって面白いアイディアが飛び交う作業場にしたいと思っています。これを読んだ飛行機マニアの新一年生は、設計の山中と石上が受け止めますので是非お話をしに新歓に来てくださいね。