フレームを接着しました

みなさまお久しぶりでございます,31代駆動・フレーム班長の杉山です.

ブログの更新は久々になりましたが,ようやくフレーム接着に関しましてご報告できるようになりました,お待たせ致しました.

 

さてWASAがフレーム接着を行うのは実に2年振り(SkyScraper以来)とのことで,当時はクリスマスフレーム接着という非リア芸をしていたようですが,今年は作業場のむにゃむにゃで,10~11月に行いました.

フレームの設計は設計主任の吉田が行いましたので,班としては

定盤準備,治具切り出し,調整,治具接着,パイプやすり,パイプ接着,盛り,積層

を行いました.全部が全部書いてると記事が終わらないので,それぞれを簡単に書いていきます.詳しいことはまた報告書が完成しましたら掲載する予定です…

まず定盤ですが,ホームセンターで1820×910を2枚,一番曲がってなさそう,というなんとも曖昧ですが水平出しをしなくてもいいようなものを選定しました.

次に治具ですが,前回のフレーム接着時から一番の変更点の1つが治具です.全治具をNCフライスで作成しました.(写真はCAD上のもの)

はめあい精度等を考えて,径は実測よりも+0.1~0.2程度で作成しました(調整は#80の紙やすり).治具の調整に,なんだかんだで時間がかかってしまったのが懸念材料です…

調整の後,治具をスーパーXで定盤に接着後,フレーム接着の一番の醍醐味のパイプやすりを行いました.

回すほうのパイプに#60の紙やすりを貼り,WASAに残る謎の伝統のカットラインソフトを使い,カットラインに合わせてやすります.やする前に接着面積を増やすためにウレタンをつめたりもしました.このパイプやすりの作業は「パイプを回す人」「パイプを抑える人」「治具を抑える人」「治具のずれを見る人」の息が合ってないといけません.『歌を唄え』先輩の教えを胸に,僕達は歌います,回します.今年は色々流行りましたよね,「ありのー」

パイプを回し終わったら接着をします.届いたパイプにそのまま接着しても表面が滑らか過ぎて意味がないので,勿論表面処理をしてから.#80→#120→#240の紙やすりでやすった後,アセトンで脱脂してアラルダイトで接着後,ビニテ圧着を行いました(写真左下のオレンジなど).代表の圧着センスが光ってました.

圧着後は積層,盛りです.今年度フレーム接着の変更点2点目です.昨年度機体(CuttySark)の2回目TF時に,機体が大きくロールした際にビームと前後パイプの接着剥がれが起き,それを防止するために前後パイプにCFRP製(フレーム桁の余り)の当て木を作成しました(写真手前が後ろパイプ,奥がメインビーム,白いのが当て木).

フレームのロール剛性を上げるのと,R増しを目標に本年度から導入しました.パイロットの振動軽減のうんたらって設計主任が言ってた気も()

前後パイプは当て木ごと,他の箇所は接着した箇所をCFのクロスで積層してフレーム接着完了,フレーム完成です!!

 

前年度よりも小さなフレームになりましたね.パイロットの脚?そうかもしれませんね(ニコニコ.ただフレーム保持はしやすそうです…

今回の報告はこんなもので,また詳しいのが書け次第載せたいと思います.

杉山が文章書くと長いんです,許して下さいm(_ _)m

それでは失礼します.

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