前回の記事に引き続き、設計の森田です。
6/8に富士川滑空場にて行われた第7回試験飛行について報告します。
まず最初に動画をどうぞ。
後ろ2つは見学に来られていた名古屋大学AirCraftの方からいただきました。さて、今回のフライトについてですが、はっきり分かった事が2つあります。
- 飛ぶこと。(すなわち離陸速度までロール安定を保ったまま加速し浮上できること)
- 適正な重心位置。(今まで地上走行の位置から重心位置を微調整していたのですが、今回のフライトではっきりと修正量を決めることができました)
1回から3回走行させたところで、フランジによる主翼ピッチ修正が不可能と判断しました。そこでフランジによる接合をあきらめ、主翼ピッチを修正し、養生テープで固定するという荒療治を行いました。
その結果安定し、ジャンプまで実施することができました。
また、今回よりSkyScraperペラがデビューし、推力を十分に発生させることができると分かりました。離陸直前では設計点の180rpmをこえ204rpmで回転させていました。現在では少し回しすぎていただろうというのが私の見解です。
SSペラはパイロットに非常に好評で設計した私としては一安心でした。
ジャンプでは離陸直後機首をあげ、失速。結果として前車輪が折れ、プロペラの先端が損傷しました。また、地面についた主翼も修復中です。
今回のTFでは離陸直後、右スターターが翼紐を引っ張ってしまっていたように思われます。次回のTFではスターターの翼紐を放すタイミングを厳格化します。また、重心位置を20mm前進させる予定です。
今回のTFで機体の問題点を飛行に耐えうるまで潰し切ったことが証明されました。次回からは、飛ばします!
注)試験飛行見学の際は、チーム関係者に一声おかけ下さい。よろしくお願いします。