お久しぶりです。31代班長の大矢です。
更新が久しぶりになってしまった理由は鳥コン出場が決まって気が抜けた
3年になり、レポートが忙しくなったり、表面処理を全力でやったり、ロールアウト前で切羽詰ってたり、TFが始まってしまったり、Tシャツデザインをしなくてはいけなくなったりしたせいです。
さて、今年の表面処理ですが、今年は3種類のパテを使い分けています。
パテ選定の為に考慮した点は以下の4つです。
1.十分な耐久性があること
2.最大膜厚
3.CFRPとの相性
4.重量
昨年度までは
セメダイン木工パテ
タミヤラッカーパテ
の2つを使って表面処理をしていました。それぞれメリットデメリットをまとめます(完全に主観)
セメダイン木工パテ
メリット
(i).スタイロを溶かさない
(ii).匂いがきつくない
(iii).硬化剤不要
デメリット
(i).耐久性がそこまでない
(ii).重い
タミヤラッカーパテ
メリット
(i).軽い
(ii).硬化剤不要
デメリット
(i).ラッカーパテなのでヒケる
(ii).プロペラが回転によりたわむと割れる(耐久性無し)
(iii).そこそこ臭い
(iv).大きい段差が埋まるわけない(最大膜厚0.2mm)
これらを使って去年思ったのはプロペラは回転によりたわむので、耐久性を考慮していないプラモデル用のパテは不向きだということです。
なので今年は耐久性を考慮したパテ、自動車の補修等に使われるポリエステルパテを用いることにしました。
去年は重いという理由で敬遠しましたが、今年は製作方法の改善によりパテを三角形に盛って段差を埋める等の悲しい作業をしなくて済むので、ポリエステルパテを用いても例年どおりの重量以下になると判断しました。
使ったパテは
用途:前縁補修
膜厚:2mm
メリット
(i).ポリパテの割にスタイロを溶かさない
(ii).耐久性あり
(iii).カーボンとの相性バツグン
デメリット
(i).重い
(ii).削りづらい
用途:カーボンの目を消す用
膜厚:2mm
メリット
(i).軽い
(ii).削りやすい
デメリット
特になし
用途:最終仕上げ
膜厚:1mm
メリット
(i).小さい傷を綺麗に埋めてくれる
(ii).削りやすい
デメリット
特になし
です。
これらを用いて2ヶ月ぐらいだらだらと表面処理してました。
今の状態がこんな感じです
去年は光を反射することなんて無かったので大きな進歩だと思います。
重量は540gです。例年は表面処理不十分な去年が600g,表面処理をしっかり行った一昨年が800g弱です。
パテを盛る前が420gだったので120gがパテだということになります。
え?パテの量が多いって? 知ってます。(例年よりはとても少ないですが…)
でもレーザー治具に合うように表面処理はしているんです。
パテ量が増えてしまう原因は真空引きによるスタイロの変形だと考えられます。
WASAではこのスタイロの変形を抑える為に、高密スタイロを使っていますが、たとえ高密スタイロであってもスタイロの変形はするということを実感しました。
改善方法として
(i).真空引きをしないで積層を行う。
(ii).ポンプ圧力を調整する
などがあげられるのではないでしょうか
また、今後真空引きを行っていくのであれば、WASAで言うリブ(スタイロ充填材)の間に、WASAで言うマスター(他チームで言うリブ)を挟むと充填材の間のリブが変形しないので、より精度の良いプロペラを作れるのではないかなと思いました。
これは後輩の改善に期待します。
喫茶店でレポート書いて余った時間でバーッと書いたので煩雑な文章となっていますが許してください。
最後に
もうすぐTシャツデザインが発表されます。まだWASAの人にも見せていません。ことしの背面はこんなかんじです。
皆さん頑張ってデザインしたので買ってくださいね♡
31代 プロペラ班班長 大矢