はじめまして、30代設計主任の松田です。
少し遅くなりましたが3/22(土)に行われた荷重試験に関して少し報告をさせていただきます。
まず結果だけ申し上げますと、「1Gをすべてかけ終わったあと1.25Gの錘を6割かけ終わった段階で主翼接合部の主翼側の接着が一部剥がれ接合部を覆っていた盛りが破損しました」、続行は困難と判断したため試験を中断しました。
破損した取付部
今回の破損の原因は2つ考えられ
1)主桁側取付部のパイプ径合わせが正確でなかった
2)樹脂に対して繊維が多く、固く脆い盛りになっていた
の2つです。
現在剥がれた箇所を取り除き、隙間の空いた部分に接着剤を流し込み再接着をしています。盛りに関しては配合量を検討中です。
改修が完全に終わり次第、取付部のみ再度荷重試験を行う予定です。
さて、肝心な桁ですが翼端で撓み量が1Gで2.0mでした、設計値から考えると1.2倍ほどですが設計値の1.1~1.2倍になるだろうと予想していたので十分想定範囲内でした。(かんざしの重量を含め推算していますが、かんざしが設計より重かったため撓みが若干増えていると考えれれるので実際の撓みは1.2倍を切るはずです。)
1G加重時の撓み
取付部でアクシデントがあり荷重試験を中止することになりましたが桁に関しては想定どおりだったので今回の荷重試験は十分成功と言えるでしょう。